三沢・八戸・奥入瀬渓流・十和田 ~奥入瀬渓流編~

八戸市内を朝8時頃に出発し、いざ奥入瀬渓流へ。

十和田湖の東岸にある子ノ口(ねのくち)を目指します。ここは十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流の始まりの地点であり、奥入瀬渓流観光の拠点としても知られています。

湖畔の駐車場に車を駐車し、JRバス東北に乗って石ヶ戸(いしげど)まで行きます。十和田湖方面に向かい、渓流の清らかな水や滝、豊かな自然を満喫します。

SUICAをはじめとする交通系ICカードが利用できます

渓流散策

石ヶ戸バス停で降りて、ここから上流の銚子大滝に向かって約7.3Kmの散策がはじまります。

奥入瀬渓流を訪れる際、散策をより楽しむためのポイントは、下流から上流に向かって歩くことです。こうすることで、川の流れが常に自分に向かって迫ってくるように感じられ、自然の力強さや生命力を体感できます。川の水しぶきが自分に向かって飛んでくる瞬間は、まるで大自然が歓迎してくれているかのような、爽快感とともにダイナミックな体験を味わうことができます。

さらに、歩みを進めるごとに、上流に位置する十和田湖に近づくにつれて、太陽の光が常に正面から照らしてくれるため、原生林の葉が美しく透け、緑のカーテンが光を受けて輝く様子を目にすることができます。この光と影のコントラストが、奥入瀬渓流の自然美を一層引き立て、歩くたびに新たな景色に出会える楽しさを提供してくれます。

奥入瀬渓流を散策する際には、ぜひ下流から上流へと進むルートを選ぶことをおすすめします。

石ヶ戸は、奥入瀬渓流の中でも特に人気のあるスポットです。巨大な岩が2本のカツラの大木に支えられている岩屋が特徴で、ここには休憩所もあり、売店や食堂が併設されています。

こんなに間近で自然の美しさを見て体感できることは、なんとも贅沢な時間の過ごし方です。

石ヶ戸から20分ほどの場所に馬門岩(まかどいわ)があり、奥入瀬渓流の中でも特に目を引く巨大な岩壁です。この岩は、北八甲田の火山活動によって形成されたもので、奥入瀬渓流の景観の一部として知られています。その名の通り、馬の門のように大きな岩壁が特徴です。道路沿いに位置しており、迫力ある姿を間近で見ることができます。

この岩は、長い年月をかけて風雨にさらされ、独特の形状を持つようになりました。四季折々の風景と相まって、訪れる人々を魅了します。

石ヶ戸から30分ほど進むと、阿修羅の流れに到着します。ここは、奥入瀬渓流を代表する景観の一つで、大きな岩に渦を巻いて清流が流れる様子が美しいです。動の美しさを感じることができるスポットで、多くの写真愛好家が訪れます。

阿修羅の流れは、大小さまざまな岩が点在し、その間を縫うようにして水が流れています。水の勢いは非常に強く、岩にぶつかるたびに白い飛沫が上がり、その音はまるで自然のオーケストラのようです。特に雨上がりには、水量が増し、さらに迫力ある景観を楽しむことができます。

飛金の流れ(とびかねのながれ)は、奥入瀬渓流の中でも特に美しい景観を持つスポットの一つです。この場所は、激しい水の流れが特徴で、その名の通り、水が飛び跳ねるように流れる様子が見られます。

岩にぶつかりながら勢いよく流れる水が特徴です。水が岩に当たって飛び散る様子は、まるで金が飛び跳ねるように見えることから、この名が付けられました。

雲井の滝は、青森県の奥入瀬渓流に位置する美しい滝です。高さ約25メートルの2段の滝で、豊富な水量が特徴です。滝は途中で向きを変えながら滝壺へと流れ落ちていきます。

この滝は、奥入瀬渓流の遊歩道から少し奥まった場所にありますが、近くまで歩いて行くことができます。滝の周囲はうっそうとした森林に囲まれており、自然の中でリラックスするのに最適なスポットです。

滝の名前「雲井」は、水しぶきが雲のように見えることから名付けられました。滝壺に近づくと、その迫力と美しさを間近で感じることができます。

足元が濡れて滑りやすい場所もあるので注意が必要です。また、滝の近くにはバス停もあり、アクセスも便利です。

雲井の滝~白糸の滝にある、苔生した幹とシダの森

白糸の滝は、高さ約30メートルの直瀑で、細長く流れ落ちる様子が特徴的です。滝は奥入瀬渓流の左岸にあり、渓流の流れから少し奥まった場所に位置しています。

滝の名前「白糸」は、水が白い糸のように見えることから名付けられました。滝の周囲は豊かな自然に囲まれており、木々の間から見え隠れする姿が美しいと評されています。滝の近くには遊歩道があり、散策しながら滝の景観を楽しむことができます。

姉妹の滝(しまいのたき)は、青森県の奥入瀬渓流に位置する美しい滝です。高さ約28メートルの分岐瀑で、2本の滝が並んで流れ落ちる様子が特徴的です。

この滝は、国道沿いに位置しており、比較的アクセスしやすい場所にあります。滝の名前「姉妹」は、水量の多い方が「姉」、少ない方が「妹」とされていることから名付けられました。

九段の滝は、高さ約15メートルの段瀑で、段々になっている岩の上を滑り落ちるように水が流れていく様子が特徴的です。

滝の名前「九段」は、段々になっている岩の形状から名付けられました。水量はあまり多くありませんが、その分心地よい水音を響かせています。

銚子大滝は、高さ約7メートル、幅約20メートルの滝で、奥入瀬川本流にかかる唯一の滝として知られています。

この滝は、十和田湖から流れ出る水が豪快に流れ落ちる様子が特徴で、滝壺に近づくと水しぶきが飛び散り、迫力満点です。銚子大滝は、十和田湖に遡上する魚を阻む「魚止の滝」としても知られています。そのため、長い間十和田湖には魚が住めないとされてきました。

銚子大滝でマイナスイオンを十分浴びたあと、銚子大滝バス停から子ノ口に向けて帰路につきます。

奥入瀬渓流は、青森県の自然美を象徴する場所の一つであり、新緑の季節には特に素晴らしい光景が広がります。渓流を取り囲む木々は鮮やかな緑に包まれ、その葉が太陽の光を浴びてキラキラと輝く様子はまるで自然の絵画のようでした。澄んだ水が静かに流れる音と、新緑が揺れる音が調和し、訪れる人々の心を癒します。遊歩道を歩きながら、渓流のせせらぎや鳥のさえずりを耳にすることで、日常の喧騒を忘れ、自然との一体感を感じることができました。

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