都市対抗野球2024「さいたま市 ・日本通運 VS 大阪市・日本生命」

街歩き

毎年夏に行われる社会人野球のトーナメント大会である「都市対抗野球」に行ってきました。社会人野球日本選手権大会と並ぶ社会人野球の二大タイトルで、「都市名・チーム名」という独特の表記がなされており、出場チームは、その所在都市を代表する意味で都市長または町長の推薦状を提出するほか、ユニフォームの右袖に都市町章を貼付することになっています。

入場ゲートの前には、チームの応援で来場していた日本生命の応援団であふれていました。

今回はエキサイトシートを予約したので、22番ゲートから入場します。

エキサイトシートは、1塁側と3塁側のスタンドからせり出した、グラウンドに一番近い席です。選手のプレーに一番近い席で、試合の緊張感がダイレクトに伝わる特別なシートとなっており、巨人戦のチケットは市場にはほとんど出回らず価格も高価ですが、都市対抗野球では4600円(税込・手数料別)で観戦できます。

エキサイトシートには、防護ネットのついた「エキサイトイージーシート」と防護ネットなしの「エキサイトシート」があります。今回のチケットは、防護ネットがない「エキサイトシート」で、ボールが直接飛んでくる可能性があるため、全席にグローブとヘルメットが備品として置いてあります。

スタメンが発表され、さいたま市・日本通運は長身から角度のあるストレートとタテの変化球が武器の前田、大阪市・日本生命は浮き上がるようなストレートと、バッターに向かっていく気持ちの強さが持ち味の山本。

両投手が力投し、投手戦に。

さいたま市・日本通運打線は二回に稲垣の中前適時打で先制し、三回には4番 沓沢が右越えソロ本塁打を放ちました。

深い外野フライも全力で追いかけ、交錯しながらもナイスキャッチ!熱いプレーで魅せてくれます。

応援団の声援を背に、1塁まで全力で走ります。

大阪市・日本生命は終盤に再三得点圏まで走者を進めましたが、あと一本が出ず、8強入りした第90回大会(2019年)以来となる初戦突破はなりませんでした。さいたま市・日本通運は、4年連続で2回戦に進み、埼玉県勢として本大会通算100勝を達成しました。

都市対抗野球の名物の一つに、熱い「応援合戦」があります。これは各チームの観客席でパフォーマンスを行う応援団を審査するもので、応援でも真剣勝負が展開されています。

グラウンドでの戦いだけなく、『都市対抗野球』ではスタンドで行われる両チームの“応援合戦”が注目を集めています。

この応援合戦は、各チームの個性を生かした迫力と華やかさに満ちており、他とは一線を画しているものといえます。例えば、日本通運では“応援のプロフェッショナル”として明治大学応援団吹奏楽部を招聘し、彼らを中心に約30名の吹奏楽団を結成して応援歌の演奏を行っています。

また、試合前の「エール交換」も恒例で、それぞれ工夫を凝らしたパフォーマンスで会場を沸かせています。これらの応援パフォーマンスを審査するのが、『応援団コンクール』です。これには1つの注目すべきポイントがあります。審査基準として、「チームを盛り上げる応援、郷土色」が挙げられているため、各チームとも地元の特色を盛り込んだ個性豊かな応援を繰り広げられます。

このように、都市対抗野球の応援は、試合そのものだけでなく、観戦時における見どころとなっています。それぞれのチームが地元の誇りを胸に、一丸となって応援する姿は、まさに都市対抗野球の魅力の一つと言えるでしょう。

コメント