富士山五合目行ってきました

街歩き

日本の象徴とも言える富士山。四季折々の表情を見せるその雄大な姿は、近くで見れば見るほど感動的です。今回、私が訪れたのは富士山の北側に広がる富士吉田・河口湖エリア。ここは、地元名物の吉田のうどんや、独創的な染色作品で有名な「久保田一竹美術館」など、文化と自然が融合するスポットを探っていきたいと思います。

みうらうどん

富士吉田に来たらぜひ味わいたいのが「吉田のうどん」。その中でも評判の「みうらうどん」に足を運んでみました。お店の外観は素朴で、まるで地元の人に愛される食堂のような雰囲気が漂います。

早速、定番のうどんを注文。運ばれてきた一杯には、驚くほど太くてコシの強い麺がどっさりと盛られ、期待が高まります。

肉わかめうどん 肉は馬肉!

まず一口食べてみると、麺の歯ごたえともちもち感がしっかりと感じられ、まさに食べ応え抜群。噛むほどに小麦の香ばしさが口の中に広がり、どこか懐かしい素朴な味わいです。さらに、特製味噌や醤油の合わせスープが絶妙に絡み、少し濃いめの味があと引くおいしさです。

肉月見うどん 

具材にはキャベツやネギなどのシンプルなトッピングが添えられており、シャキシャキとした食感がアクセントになっています。ボリューム感もたっぷりで、お腹も大満足。地元の人に愛される理由が一口ごとに伝わってくる「みうらうどん」。富士山を背景に、この地域ならではの味わいをぜひ楽しんでみてください。

・住所: 山梨県富士吉田市下吉田1丁目22-5
・電話番号: 0555-30-2377
・営業時間: 10:00 – 14:00
・定休日: 水曜日
・駐車場: 25台

久保田一竹美術館

富士山の麓・河口湖北側、木々に囲まれた静かな場所に佇む「久保田一竹美術館」。ここは、染色芸術家・久保田一竹が手がけた作品「一竹辻が花」を鑑賞できる特別な美術館です。館内に足を踏み入れると、まるで別世界に迷い込んだかのような幻想的な雰囲気が広がり、静寂と神秘的な空気に包まれます。

美術館入口

一竹の作品は、室町時代に生まれた染色技法「辻が花」を現代に蘇らせ、さらに独自の美意識で進化させたもので、繊細な色彩と緻密な柄が特徴です。展示されている着物やタペストリーには、富士山や自然の景色が表現されており、一枚一枚がまるで絵画のような美しさ。色とりどりの染めの技術に思わず見入ってしまい、近くで見るとその細かさと美しさに圧倒されます。(美術館内は撮影不可

館内入口

また、美術館の敷地内には庭園や滝もあり、自然と調和した空間が魅力的です。特に、ガラス越しに見える富士山と作品の組み合わせは圧巻で、まさに「芸術と自然の融合」を体現した美術館といえるでしょう。ゆったりとした時間の中で、自然の美しさと一竹の芸術に心から癒されるひとときが過ごせます。

庭園
慈母像窟

「久保田一竹美術館」は、作品の美しさだけでなく、その空間全体が持つ特別な雰囲気も魅力のひとつ。富士山観光の途中に立ち寄り、一竹の織りなす色彩と感動の世界をぜひ体験してみてください。

・住所: 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255
・電話番号: 0555-76-8811
・営業時間:
 12月~3月: 10:00 – 16:30 (最終入館 16:00)
 4月~11月: 9:30 – 17:30 (最終入館 17:00)
・定休日: 公式ホームページを参照
・料金: 詳細は公式ホームページを参照
・駐車場: バス6台、普通車60台

開館時間・入館料・交通案内|久保田一竹美術館 ITCHIKU KUBOTA ART MUSEUM

富士山世界遺産センター

富士山の魅力とその文化的価値を深く理解するための素晴らしい場所です。ここでは、富士山の自然美や歴史、そしてその信仰の対象としての側面を学ぶことができます。

センターに入ると、まず目に飛び込んでくるのは、富士山を模した巨大な展示物です。この展示物は、富士山の四季折々の姿を再現しており、その美しさに圧倒されます。

上記以外の色もたくさんあり、グラデーションを楽しませてくれる

また、富士山の成り立ちや地質学的な特徴を詳しく解説する展示もあり、科学的な視点からも富士山を楽しむことができます。

さらに、富士山世界遺産センターでは、富士山にまつわる文化や歴史についても深く掘り下げています。例えば、富士山が古くから信仰の対象とされてきた歴史や、富士山を描いた浮世絵などの芸術作品を通じて、その文化的な価値を感じることができます。特に、富士山信仰に関する展示は、訪れる人々にとって新たな発見となるでしょう。

また、センター内には展望デッキもあり、実際の富士山を眺めることができます。晴れた日には、雄大な富士山の姿を間近に見ることができ、その迫力に感動すること間違いなしです。

天気が悪くて見えないときもVRで富士山を体験!

富士山世界遺産センターは、富士山の多面的な魅力を余すところなく紹介しており、訪れる人々にとって貴重な学びの場となっています。富士山の自然美や文化的価値を再発見するために、ぜひ一度訪れてみてください。その魅力に引き込まれることでしょう。

・住所: 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1
・電話番号: 0555-72-0259
・営業時間:
 9:00 – 17:00(7月~8月は8:30 – 18:00、12月~2月は9:00 – 16:30)
・定休日: 南館は毎月第4火曜日(祝日の場合は翌日)
・料金: 無料
・駐車場: 普通車60台、バス6台

富士山五合目

富士山五合目への道のりは、自然の景色をたっぷり楽しめる「スバルライン」を経由して。道中、標高が上がるごとに周囲の木々が徐々に変化し、青々とした森林から次第に山岳特有の風景へと変わっていきます。まず立ち寄ったのは、樹海台展望台。ここから見下ろす青木ヶ原樹海は圧巻で、緑がどこまでも広がり、その壮大さに自然の偉大さを感じずにはいられません。

眼下には青木ヶ原樹海と河口湖

そして、さらに進んで「大沢展望台」へ。こちらでは雲が厚くなってしまい景色がほとんど見えず。。。

大沢展望台より

スバルラインを進むにつれて道の両脇には背の低い針葉樹が目立つようになり、いよいよ五合目が近づいてきます。そして、到着した五合目は、空気が澄んでいて別世界に来たかのような気分。

まだ初冠雪を記録しておらず130年の観測史上最も遅い

スバルラインで富士山五合目に到着しましたが、残念ながら天気は曇りがちで富士山頂は雲に隠れてほとんど見えませんでした。しかし、標高2300メートルの澄んだ空気とひんやりとした風が心地よく、自然の大きさを感じられるひとときでした。

五合目レストハウス

五合目には「富士山小御嶽神社」があり、標高2300メートルという高さにありながら、赤い鳥居が目を引く神社は荘厳な雰囲気を漂わせています。ここで手を合わせ、無事を祈願することで、さらに富士山への親しみが増したように感じました。

富士山小御嶽神社

続いて、「奥庭自然公園」へとトレッキングに出発。奥庭は五合目から少し下った場所にあり、まるで森の中にいるかのようなトレイルが広がります。

トレッキングコース

苔むした岩や、野鳥のさえずりが聞こえる静かな森は、五合目の賑やかさとは打って変わって心が洗われるような空間です。道中、シラビソやコメツガの針葉樹が生い茂り、富士山の独自の生態系を間近で感じることができました。

トレッキングコースには様々なキノコが

この奥庭自然公園には「奥庭荘」という山小屋もあり、休憩しながら自然をゆっくり楽しむのにぴったりのスポットです。天気が良ければ、富士山頂や南アルプスの山々も望め、眺望も素晴らしいです。また、園内には富士山に住む鳥たちの姿も見ることができ、特にキバシリやヒガラといった愛らしい野鳥が目に留まり、トレッキングの楽しさがさらに増します。

奥庭荘近くから富士山を望む
木々の様子がその自然の厳しさを物語っている

富士山五合目と奥庭自然公園のトレッキングは、富士山ならではの自然と文化の両方を存分に味わえる貴重な体験でした。壮大な眺望に感動し、澄んだ空気と豊かな自然に包まれながら、改めて富士山の神秘と美しさを感じることができました。

奥庭自然公園

・所在地: 山梨県南都留郡鳴沢村富士山
・アクセス:
 バス: 富士急行線河口湖駅からバスで約55分、御庭(奥庭)バス停下車後すぐ
 車: 東富士五湖道路富士吉田ICから約40分
・駐車場: 普通車60台
・見どころ:
 奥庭展望台: 富士山の北西から南の麓までの絶景が楽しめます。
 高山植物と野鳥: 四季折々の自然を楽しむことができ、特に紅葉シーズンはおすすめです。
 散策道: 整備された散策道があり、気軽に自然を満喫できます。

奥庭自然公園は「天狗の庭」とも呼ばれ、富士山の美しい景色とともに、豊かな自然を楽しむことができます。

コメント