夜の神楽坂

街歩き

神楽坂の歴史は古く、江戸時代(17世紀前半、三代将軍家光の時代)に牛込御門と酒井家下屋敷を結ぶ形で開通し、神楽河岸が造成されて、後の神楽坂の街が大きく発展していくことに。「神楽坂」の名称の由来については、この坂の右側に高田穴八幡の旅所があり、祭礼で神輿が通るときに神楽を奏したからとも、「若宮八幡の社」の神楽の音がこの坂まで聞こえたからとも言われている。

この写真の毘沙門天善國寺が創建されたのは、安土桃山時代の文禄4年(1595年)。実に400年以上もの歴史を持つ由緒あるお寺。本尊の毘沙門天は、古代ヒンドゥー教で金運と福徳の神様であったため、江戸時代より「神楽坂の毘沙門さま」として信仰を集め、芝正伝寺・浅草正法寺とともに「江戸三毘沙門」と呼ばれた。現在では新宿山ノ手七福神の一つに数えられている。

厄除け・開運・商売繁盛・金運等のご利益があるとされ、連日多くの参拝者が訪れているパワースポット。特に、毘沙門天像は新宿区の有形文化財に指定されており、多くの方から信仰されている。

神楽坂の夜、街灯が柔らかな灯りを投げかけ、路地に響く居酒屋の歓声。石畳に映る影が、一筋の静寂と情熱を奏でる。

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