三沢・八戸・奥入瀬渓流・十和田 ~三沢・八戸編~

今まで行ったことのない場所、青森に行ってきました。

青森県は、東に太平洋、西に日本海、北に津軽海峡に面しており、有名なスポットとして、秋田県にまたがる世界遺産白神山地を有するほか、景勝地十和田湖をはじめ八甲田山、岩木山、下北半島の仏ヶ浦などの自然環境が数多く残されていますが、今回は太平洋側から南東部(三沢・八戸・奥入瀬渓流・十和田)を巡ってきました。

青森は、新幹線と飛行機でアクセスできますが、今回は空路の三沢空港を利用しました。

三沢空港に隣接する小川原湖・グランピング施設(上)と到着ロビーの米軍色あふれるこけしの装飾

青森県立三沢航空科学館

三沢航空科学館は三沢空港から車で約6分で、「大空」と「飛翔」をテーマに、未来を担う子どもたちも楽しみながら、科学する心、感動する心、挑戦する心を育む施設となっています。

三沢航空科学館には、航空機の実物展示やシミュレーター体験が充実しています。特に、実際に操縦席に座って飛行体験ができるシミュレーターは、大人も子どもも夢中になること間違いなしです。また、航空機の歴史や技術について学べる展示も豊富で、航空ファンにはたまらないスポットです。

<プローブⅣ>圧縮された空気の元に戻る力を利用し、急浮上・急降下を体験できる装置

平日の朝だったので人が少なく、本来6人乗りのところ1人で乗り込めました

まるで空を飛んでいるかのような感覚を味わうことができます

フライトシミュレーター セスナ172型(上)とヘリコプター

三沢、東京、大阪など場所を選ぶことができ、空からの眺めがリアルに再現されていました。

画面中央は京セラドーム

<ピンスクリーン>前後に移動する無数のピンに体を押し付けると型どりができる

体の凸凹や当てる力の強さの違いによりピンの出具合に差ができ、立体的に見ることができます

飛行機を誘導するマーシャラーの体験

画面を見ながら、両手にパドルをもってパイロットにサインを送ります

<ZEROグラビティ360>宇宙空間の無重力を体験できる360度回転装置

実際の宇宙飛行士が訓練に使用しているものと同じ仕組みで

約1分ほどの短い体験でしたが、なかなかハードなものでした。

<宇宙探索ミッション>上下左右にジャンプして惑星探索を疑似体験できる装置

月、火星、冥王星でジャンプする模擬体験ができ、体感重力は月は地球の1/6、火星は1/3、冥王星はたった6%で、地球上とは全く違ったフワフワ体験をすることができます。

館外には「大空ひろば」という広大なスペースがあり、実際の航空機が展示されています。ここでは、飛行機の内部を見学したり、写真を撮ったりすることができます。特に、晴れた日には青空と飛行機のコントラストが美しく、絶好のフォトスポットです。

八食センター

八食センターは、八戸市にある大規模な市場で、地元の新鮮な食材や特産品を楽しむことができる場所です。八戸港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類や地元の農産物、加工品などが揃い、全長170メートルのビッグストリートに約60店舗が軒を連ねています。

イカ、ホタテ、カニ、サケなど、八戸ならではの新鮮な魚介類が豊富に揃っています。干物や加工品も充実しており、お土産にも最適です。都内ではなかなか売っていない「ホヤ」、なんと立派な大きさ!

現金以外に、PayPayやauPayなどのQR決済も可能です

七輪村という市場内で購入した魚介類や肉をその場で炭火焼きにして楽しめるスペースもあり、ご飯や焼おにぎり、せんべい汁などの食事も提供されていますが、入口付近にある八戸の新鮮な魚介を提供するお寿司屋さんを選択。

握り寿司の上に乗った新鮮な魚介類は、口に入れるととろけるような食感で、海の香りが広がります。巻き寿司は、海苔の香ばしさと中に詰まったご飯や具材のバランスが絶妙で、一口ごとに異なる味わいを楽しむことができます。

是川縄文館

是川縄文館は、東北地方の縄文文化を発信する重要な施設です。青森県八戸市是川に位置し、埋蔵文化財の保存・管理を行うこの施設は、縄文時代の遺跡や出土品を通じて、訪れる人々に古代の生活や文化を伝えています。

是川縄文館の魅力は、その豊富な展示物にあります。館内には、是川遺跡や風張遺跡などで発掘された土器や石器、装飾品などが展示されており、縄文時代の人々の生活様式や技術の高さを感じることができます。特に、縄文土器の精巧なデザインや漆器のできばえの良さには驚かされます。また、展示物には実際に触れることができるコーナーもあり、子供から大人まで楽しみながら学ぶことができます。

国宝「合掌土偶」

縄文時代後期(約3,500年前)の風張1遺跡から出土した土偶です。この土偶は、座った状態で両手を合わせて合掌する姿勢をとっており、その姿勢から「合掌土偶」と名付けられました。高さは19.8cm、幅は14.2cm、奥行きは15.2cmで、非常に精巧に作られています。

合掌土偶は、両腕を膝の上に置き、正面で手を合わせて指を組んだポーズをとっています。このポーズは、祈りや儀式を象徴していると考えられています。また、顔面や体の一部には赤色顔料が認められ、当時は全体が赤く塗られていたと推測されています。土偶の表面には、アスファルトを使った修復の跡があり、大切に使用されていたことがわかります。

合掌土偶は、出土状態が明らかであり、当時の生活様式や精神世界を探る上で非常に貴重な資料です。2009年には国宝に指定され、その学術的価値が認められました。また、同年には大英博物館でも展示され、国際的にも注目を集めました。

是川縄文館では、定期的に特別展やイベントも開催されています。例えば、夏季特別展「縄文の編み/組みの探究」では、縄文時代の編み物や組み物の技術を紹介し、その技術が現代にどのように受け継がれているかを探ります。また、体験コーナーでは、縄文時代の生活を体験できるワークショップが開催されており、土器作りや火起こしなど、古代の技術を実際に体験することができます。

周囲には美しい自然が広がっており、散策を楽しむことができます。特に、春には桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。また、館内にはカフェも併設されており、展示を見た後にゆっくりと休憩することができます。

種差海岸

種差海岸(たねさしかいがん)は、八戸市の南東に広がる美しい海岸線で、三陸復興国立公園の一部として国の名勝に指定されています。この海岸は、豊かな自然と多様な植物が特徴で、訪れる人々に四季折々の風景を楽しませてくれます。

種差海岸は、約650種の植物が自生しており、特に春から秋にかけては多彩な花々が咲き誇ります。海岸線には天然の芝生が広がり、青い海と緑の芝生のコントラストが美しい景観を作り出しています。また、奇岩や怪石、樹齢100年を超える松林など、変化に富んだ自然美が楽しめます。

・主なエリアと見どころ

種差海岸は大きく4つのエリアに分かれています:

  1. 蕪島エリア:ウミネコの繁殖地として知られ、3月から8月にかけて多くのウミネコが飛来します。蕪嶋神社もあり、地元の人々に親しまれています。
  2. 葦毛崎展望台・大須賀海岸エリア:白亜の鮫角灯台や、色とりどりの花々が咲く中須賀の岩礁地帯、鳴砂が特徴的な大須賀海岸などがあります。
  3. 種差天然芝生地エリア:樹齢100年の松林「淀の松原」や、海鵜のフンで白くなった「白岩」、そして波打ち際まで広がる天然芝生地が見どころです。
  4. 大久喜エリア:昔の漁師の暮らしを感じられる茅葺き屋根の「浜小屋」や、東日本大震災で被害を受けた巌島神社(弁天島)があります。

・アクティビティとアクセス

種差海岸では、散策やトレッキング、キャンプ、バーベキュー、サイクリング、マリンアクティビティなど、自然を満喫できる多彩なアクティビティが楽しめます。また、種差海岸ならではのグルメスポットも豊富です。

アクセスも便利で、八戸駅からJR八戸線で約30分の種差海岸駅下車、徒歩約3分。また、八戸・久慈自動車道「種差海岸階上岳IC」から約10分の距離にあります。

種差海岸は、美しい自然と多様なアクティビティが楽しめる場所です。ぜひ訪れて、その魅力を体感してみてください。

ばんや

八戸市にある居酒屋「ばんや」は、地元の新鮮な魚介類や郷土料理を楽しめる人気のお店です。特に、刺身やおばんざい(大皿料理)が評判で、訪れる人々に愛されています。

「ばんや」は、昔ながらの居酒屋の雰囲気を持ち、落ち着いた空間で食事を楽しむことができます。カウンター席があり、店主やスタッフとの会話を楽しみながら料理を味わうことができます。接客も非常に丁寧で、訪れるたびに温かいおもてなしを受けることができます。

「ばんや」のおすすめ料理には、地元の新鮮な魚介類を使った刺身盛り合わせや、煮魚、ウニなどがあります。特に、八戸前沖サバの〆サバは脂が乗っていて絶品です。ウニは塩で食べることで甘さが引き出され初めての味わいでした。ボタンエビもとても大ぶりで歯ごたえがあり、食べごたえ抜群でした。

この日の煮魚は深海魚のメヌケのカマで、口の中でほろほろと崩れるような柔らかさと、脂がありながらも上品な味わいでした。ツブ貝も見たことのない大きさで、一口で食べようと頬張ると口の中がツブ貝で一杯になり、しばらく噛み続けるしかないくらいでした。

予約ができないため開店前に並ぶ必要がありますが、それだけの価値があるお店だと思います。

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